「お誕生日、おめでとうございます」
「うん、美汐ありがとっ」
「プレゼントはあれで良かったの?真琴。何かもっと欲しいものがあれば……」
「ううん、真琴とっても嬉しいよ」
「そう……良かった」
「でも、今欲しいもの……はあるけど」
「相変わらず強欲な奴だなぁ、真琴は」
「相沢さん、今日は誕生日なんですから。それで、何が欲しいの?」

「えと、この間赤ちゃんを始めて見たの。それで、真琴にも妹が出来たらいいなーって」

『妹が出来たら』

『妹が出来たら』

『妹が出来たら』

「あ、相沢さん。これは矢張り私達に遠回しに催促しているということでしょうか」
「落ち着け天野。真琴がそこまで考えてる訳無いだろ」
「ですが私達は未だ高校生、今すぐというのはちょっと予定より早すぎます」
「ちょっとというかだいぶだし、予定って一体――」
「でも、遅かれ早かれ二人の愛は実を結ぶのですし、このさい一気に……真琴、十ヶ月の辛抱ですよ」
「天野?あ、ちょっと、いや、駄目―っ」

「わっ、美汐がまた壊れたっ」

1/6は沢渡真琴の誕生日。真琴らぶ、な美汐らぶ